第五回・個人カフェゆる巡礼〜ロースターカフェ・アランチャート〜

12月11日(水)18時半〜 第5回目となる個人カフェゆる巡礼は、目黒線奥沢駅から徒歩1分、店頭の煙突が目印のロースターカフェ・アランチャートで10名のゲストを迎えて開催しました。

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カフェオーナーでコーヒーマイスターの深澤賢一さんは、コーヒー一筋30年、
奥沢に珈琲店を出店してから16年という経歴の持ち主。
とても頑固で無口な方かと思いきや、穏やかで話しやすい、
それでいて珈琲の話になると誠実さが伝わってくる、とても素敵な方でした。
今回の参加者は、各地のゆるカフェ会に参加経験のある男性・女性、お住まいや勤務先が自由が丘の方などです。
業界は、IT関係から化粧品メーカー、鍼灸師の方まで幅広いです。

家族で経営する温かいカフェ

お店の入口を入ると、立派な焙煎機がお出迎えしてくれます。
店内は奥に続いていて、カウンター5席、テーブル8卓25席。
テーブルをつなげて、ちょうど10数名が交流できるスペースもあります。
娘さんの手書きによるメニューやチラシにも、ほっこりとした気持ちになります。
18時半スタートですが、まずは少しずつ集まってきた参加者同士が名刺交換しながら歓談です。
オーナー深澤さんが『珈琲人生の中で理想とする味』を追求したアランチャート・ブレンドや、
クリスマス限定ブレンドを注文する参加者も多かったです。

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カフェの役割は「人と人とのつながり」を作ること

参加者がそろった19時15分、いよいよ深澤さんを囲んでのトークがスタートしました。
まずは、この店を始めるきっかけなどについて質問。
もともとは、某コーヒーチェーン店で勤務、その後オーナーとして営業していたそうですが、
さらに珈琲を追求すべく、入谷にある名店・バッハコーヒーで数年間焙煎技術を学んだそうです。
そこでは、焙煎はもちろん、体に良いコーヒー、そしてコーヒーを通じた人と人のつながりや地域交流についても
大きな影響を受けたとのことで、現在のアランチャートのコンセプトや魅力にもつながっています。
深澤さんは、1杯のコーヒーを通じて、カフェができる役割は『人と人とのつながり』『地域づくり』
だと誠実に語ってくれました。

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コーヒーにとことんこだわる

アランチャートは、身体にとても優しく、何杯でも飲めるようなコーヒーを提供してくれます。
そのために、特にこだわっているのが、コーヒー豆=農作物であるから、
欠点豆の徹底したチェック(ハンドピック)、そして豆の特性に合わせた低温長時間焙煎です。
誠実にコーヒーに向き合う深澤さんの手間暇のかかったコーヒーは、ぜひ一度お試ししていただきたいです。
そして、世界のコーヒー豆の説明をしてくださる中、変わったネーミングの豆に一同驚愕!
パナマのドンパチ農園にゲイシャという最高級のコーヒー豆品種があるそうで、
アランチャートではこの貴重なコーヒーをいただけるそうです。
そのゲイシャの香りは、本当に“香ばしい!”の一言につきます。
店内ではコーヒー豆の販売も行なっていますが、さすがにゲイシャはそれなりのお値段がするようです。

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店名の“アランチャート”は、イタリア語でオレンジ色の意味だそうです。
オレンジがポジティブな色であること、そして、コーヒーは太陽(オレンジ色)の恵みで育つことなどが、
由来だとか。
フードメニューでは、油をほとんど使わない、身体に優しい特製キーマカレーが
数量限定の人気メニューだそうです。
店内に臭いがこもらないよう、別の場所で調理してお店に持参する徹底ぶりです。
また小豆を使ったスイーツでは、やはりこだわりぬいた小豆を店内で煮ているそうです。

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コーヒーをきっかけに「地域づくり」をするお店〜ロースターカフェ・アランチャート〜

地域づくりの一環として、第3・第4土曜日の夜に、コーヒー教室を開催。
お客様が家庭で使用している器具を持参することで、自宅でも本格的なコーヒーが楽しめるよう、
親切に教えてくれます。これも地域づくりですね。

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参加者からの質問にも、わかりやすく、誠実に説明してくれた深澤さんに感謝です。
最後は、色紙の寄せ書きを持った深澤さんを囲んでパチリと記念撮影。
きっと参加者たちはリピーターになってくれることでしょう。
帰り際、店の外を出て見上げると、建物のてっぺんまで伸びた煙突が印象的でした。

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参加者アンケート

落ち着いていて、とても居心地が良かったです。
オーナーさんのコーヒーに真摯に取り組まれている姿勢に感動しました。
体によいコーヒー、という考え方は新鮮でした。
ご家族で一丸となって運営されている姿にあたたかさを感じました。
自家焙煎の豆と、全体的な雰囲気作りにこだわりを感じました。
オーナーさんのコーヒーへの愛情とこだわりに触れて、私もさらにコーヒーへの想いが強くなりました。
胃に優しく、何杯で飲んでも、冷めても美味しいコーヒーの存在に目からうろこが落ちました。
いやされる空間とコーヒーの味わいをもっと楽しみたかったです!!

次回は1月に開催予定です。次はどこのカフェに行こう!?

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